滑りにくい安全な杖は、障害者やお年寄りの命綱!
身体障害者にとって「滑りにくい安全な杖」の確保は、生きていく上での謂わば至上命題です。
2008年5月、私は難病の「後縦靭帯骨化症」という首の病気が見つかり切開手術を受けました。その際左半身麻痺の後遺症が出たので主治医から「絶対に転倒しないように」と言われました。今も二本杖なしでは外出できません。
一方、もしお年寄りの杖が滑って転倒したら骨折などの大事故につながります。即ち、「滑りにくい安全な杖」は、障害者やお年寄りを守る大事な命綱です。
私は昨年(2018年)の4月、地域の民謡発表会に出席するため杖先ゴムを「滑りにくい杖先ゴム」と謳っている新品のゴムに取り換えて二本杖で出発したところ、意に反し雨で濡れた玄関前の廊下で杖が滑ってしまいました。
これを契機に、滑りにくい杖を自分で作ってみようと思い立ちました。
滑りにくい安全な杖の核心は、杖先ゴムの耐滑性能にあると発見
「滑りにくい安全な杖」の核心は、杖先に使うゴムの耐滑性能にありました。
いろいろ思考しているうちに、ふと50歳(2000年)になってから始めた登山を思い出しました。登山専門店で推奨されたイタリア製の登山靴の靴底には「ビブラム」という滑りにくいゴムが使われていました。
この滑りにくい靴のおかげで冬の丹沢や夏の富士山等に何度も登ることができました。2003年の8月には念願の槍ヶ岳にも登りました。
そこで、「杖先に登山靴の底ゴムのような滑りにくいゴムを張り付ければ、滑らなくなるのでは?」と思い、調べてみました。ネットで探していくつか取り寄せたところ、幸いにもぴったりの特殊なシリコンゴム製のシートにめぐり合うことができました。
これを直径約43mmの従前の杖先ゴムに張り付けて、滑りにくい安全な杖先ゴムが出来上がり、「滑りにくい杖先ゴム・スベラーヌ」と命名しました。
花へんろ杖を頼りに身を守る、奇跡のような巡礼の旅
約90年前、北海道の開拓農場のお嬢さんが見えなくなった目にもう一度光をと願い、盲学校卒業を機にガイドもつけず、杖一本で、連絡船と列車を乗り継いで四国に渡り四国遍路の旅をしました。
盲目の偉人ヘレンケラーに劣らぬこのような奇跡の話を、そのご子息にあたる友人から聞き、四国巡礼の歌「花へんろ」の詩ができた経緯があります。
雨の日のマンホールでも滑らず・スベラーヌ
試作した杖先ゴム・スベラーヌは雨の日の鉄板マンホールでも滑らず、駅の通路の端に積もっているホコリにも杖先を取られることなく、弾力性があるので摩耗にも強く1年以上も使用しています。
デイサービスの年配の方々にも好評
試作品は、毎週通っているデイサービスの年配の方々にも好評で、広く普及したらどうかと勧められ、ブログを立ち上げることにしました。 この機会に、「滑りにくい杖先ゴム・スベラーヌ」をご利用いただければ幸いです。
外径18ミリの杖と16ミリの杖に対応・スベラーヌ
現役時代に通勤の都合で外径16ミリの軽い杖を好んで使っていたので、16ミリ杖用ながら直径約43mmの大きなゴム先で試作品を作りました。一方、デイサービスでは18ミリの杖を使う方が結構いました。通常の16mmの杖先ゴムは直径約30mmと細く滑りやすいため、その対策として直径約37mmのゴムを使える18mmの杖を使っていました。18ミリの杖にも対応する杖先ゴムも用意しました。
18ミリ杖に対応するスベラーヌ18の接地面の直径は約37mmです。
16ミリ杖に対応するスベラーヌ16は添付写真のごとくで、接地面の直径は約43mmです。


販売価格
杖先ゴム・スベラーヌ18(外径18ミリ杖用):1400円
杖先ゴム・スベラーヌ16(外径16ミリ杖用):1600円
ご注文方法
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